伝説のクソゲー「E.T.」
スティーブン・スピルバーグの名作映画「E.T.」ですが、実はアメリカで1983年にATARI 2600でゲーム化されています。
しかし、その出来はまさに「クソゲー」と呼べるものでした。
ゲームの内容はUFOのパーツを探すという作業ゲーで、E.T.らしいものでもありません。
また平均25 ~35ドルくらいが平均の値段でしたが、50ドルと高めでした。
バグもひどく、パーツを集めても仲間の宇宙船が来ないバグや、ゲームデータが破損して2度とプレイできなくなる、といったものや、起動しないというソフトまであったそうです。
そして、クリスマスのキラータイトルと見込んで500万本も作られましたが、実際に売れたのは150万本しか売れず、大量の在庫を抱えてしまいました。
このゲームを機に、アメリカのゲーム業界は「アタリショック」と呼ばれる市場崩壊を招いた、とも言われています。
都市伝説の検証プロジェクトによる発掘
出典:CNET Japan
『大量の在庫を処分するためにニューメキシコ州の砂漠に埋めた』
という都市伝説が生まれるほど、語り継がれていきました。
このまま語り継がれるかと思いきや、この話を検証するというプロジェクトにより、埋め立て地を発掘しました。
すると、本当にソフトが発見という事で、日本でもニュースになりました。
この発掘されたソフトの1本が「史上最悪のゲーム」としてスミソニアン博物館に収蔵されました。
まさに「歴史に残るクソゲー」と言える1本です。
その後のゲーム業界に与えた影響
「E.T.」の失敗により、後のゲーム業界に様々な影響を与えました。
当時ソフトの管理をしておらず、市場にクソゲーが溢れる状態となっていましたが、今ではソフトのチェックとしています。
ソフトチェックのお蔭でクソゲーに遭遇する率は格段に減りました。
こういった歴史的な大失敗があったからこそ、今まともにゲームが遊べているのかもしれません。