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現実世界に影響を与えた【スレンダーマン事件】

投稿日:2018年6月13日 更新日:

スレンダーマン事件の被害者は12歳の少女

2014年5月31日、アメリカのウィスコンシン州の森で血まみれの少女が発見されました。

全身を19箇所もナイフで滅多刺しにされ、傷は内臓や大動脈まで及び、あとわずかで心臓に達するほどでしたが、自転車に乗った通行人が発見したため、被害者は一命を取り留めました。

被害者の証言により、犯人はすぐに逮捕されました。

驚くべき事に、犯人は2人で、被害者の同級生の12歳の少女でした。

そして、2人の犯行動機は「スレンダーマンの手下になるため」といったものでした。

スレンダーマンとは?

出典:THE RIVER

スレンダーマンが生み出されたのは2009年の事、「Photoshopでパラノーマルな画像を創り出そう」という趣旨のスレッドからです。

子供たちが遊んでいる画像にスレンダーマンを加えたものを投稿しました。

非常に背が高く痩身で、不自然なほどに長い触手(もしくは腕)をしています。

顔は無く白いのっぺらぼうのようで、背広にネクタイという、なんとも不気味な風貌がスレンダーマンの特徴です。

「撮影者が死亡した」「撮影者が失踪した」などの追記により、キャラクター性が付けられ、インターネットを介して広まっていきます。

何故少女は殺人未遂を犯したか

出典:ぼくと、むじなと、ラフカディオ

犯人の2人は学校では孤立し、長くいじめを受けていたそうです。

ですが、想像力は豊かで、ネットに溢れるスレンダーマンの都市伝説に傾倒していきます。

やがて、自分たちの忠誠心や存在をスレンダーマンに示したい、と考えるようになり、「自分たちがスレンダーマンの代わりに人を殺せば彼の手下になって暮らせる」と思い込むようになります。

次第に「自分たちが誰か殺さないとスレンダーマンが家族に危害を加える」という妄想までするようになり、同級生の殺害を決意しました。

判決の結果は?

ウィスコンシン州では10歳以上で成人と同じように裁かれる場合があり、犯人は成人として扱われて裁かれると、最長で65年が求刑される可能性もありました。

その後、2人には最長25年の精神病院収容の判決が下りました。

スレンダーマン事件は、都市伝説が現実世界に影響を及ぼした珍しいケースです。

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