【誰もが知っている都市伝説】
口裂け女。
都市伝説に詳しくない人でも一度は見聞きした事があると思います。
怪人系都市伝説でもっとも有名な口裂け女についての記事です。
【口裂け女とは?】
出典:恐怖の泉
大きなマスクをした女性が、学校帰りの子供に「ワタシ、キレイ?」と尋ねます。
「きれい」と言うと「これでも?」とマスクを外し、大きく裂けた口を見せて、手に持ったハサミや鎌で襲い掛かってきます。
「きれいじゃない」と言うと怒り狂って殺されてしまいます。
逃げても口裂け女は100メートルを3秒(6秒とも)で走るので、絶対に追いつかれてしまいます。
撃退方法としては「ポマード」と3回唱えるか、女の大好物のべっこう飴を投げると飴を舐めるのに夢中になるので、その隙に逃げ出せます。
これが口裂け女の基本情報と言えます。
【社会現象となった口裂け女】
1979年の春頃から日本中に広がり、小中学生を恐怖に陥れました。
パトカーが出動騒ぎとなる地域や、集団下校をしたり、学校の連絡簿で口裂け女が特記事項として取り上げられるほどでした。
子供たちがべっこう飴を学校に持ち込む事も問題となりました。
いたずらで包丁を持って口裂け女の格好をしてうろついていたため、銃刀法違反で逮捕されるなど、子供だけではなく社会までもパニック状態となっていました。
また、子供たちの口から口に伝わる事で様々な尾ひれが付き、口裂け女の生い立ちや地域によるバリエーションも多数生まれました。
しかし、同年8月を境に噂はピタリと止みます。
子供たちが夏休みに入った事によって情報の伝達がなくなったため、噂が途絶えました。
【繰り返し噂になる】
ですが、完全に口裂け女が忘れられたわけではありません。
テレビや本の影響で、後に生まれた子たちも口裂け女を知って、口伝えに広まっていきます。
90年代の子供たちが噂した時は、べっこう飴ではなくチュッパチャップスでも代用できる、となっていました。チュッパチャップスは舐め終わるのに約30分かかり、べっこう飴よりも身近という事だったのかもしれません。
しかし社会全体を巻き込むパニックとはなりませんでした。
2004年には海を越えて韓国で話題となりました。
【口裂け女は今でも人気】
出典:amazon.co.jp
現在では口裂け女はパニックを起こす存在ではなく、妖怪のようにキャラクター化しています。
ホラー映画でも題材として扱われ、単独の映画や『口裂け女VSカシマさん』といった映画も作られました。
ハロウィンのメイクでもリアルなものからポップなものまで、数多くあります。
ポピュラーな存在となっていますが、口裂け女はまだ生きているのです。