FFシリーズに携わった天才
ファイナルファンタジー(以下FF)と言えば、ドラゴンクエストシリーズと並ぶRPGで、現在でもリリースされ続けているゲームです。
そんなFFシリーズに携わった天才プログラマーがいます。
名前は『ナーシャ・ジベリ』(Nasir Gebelli)と言います。
彼の伝説は、まさに都市伝説とも言える凄い内容でした。
出典:ミートアイ
ナーシャ・ジベリ氏の伝説
出典:ファミコンのネタ!!
ナーシャは1957年にイランで生まれました。
イラン王族でしたがイラン革命によって渡米し、コンピューター科学を学びます。
アメリカでゲーム会社を立ち上げますが、「アタリショック」の影響もあり倒産してしまいます。
その後、世界放浪の旅に出ますが、日本で2人の人物を紹介されます。
任天堂の宮本茂氏とスクウェアの坂口博信氏です。ナーシャのゲームの熱心なファンである坂本氏に口説かれ、彼はスクウェアに入社します。
こんな逸話があります。
「FFⅠ」の開発にあたり、石井浩一氏が「飛空艇に影を付けて浮いているように見せたい」と坂口氏に提案したところ「そんなの無理だ」と言われたそうです。
しかし後日石井氏がナーシャに相談したところ、その翌日には「影がついて4倍速移動ができる飛空艇」を実現させました。「FFⅡ」「FFⅢ」にいたっては8倍速で移動できるようになりました。
ファミコンのCPUのバグに近い挙動を使用して実現させていたようです。
また、「FFⅢ」で重大なバグが発見された時ナーシャに指示を仰ぐと、修正すべきプログラムコードを電話越しに語ったと言います。
さらに「FFⅢ」のリメイク版の企画はワンダースワンカラーの時にありましたが実現しませんでした。これはファミコンというハードに極度に依存したプログラムだったため、そのまま移植ができず、1から作り直すしかなかった、と言われています。
実際にリメイク版が出たのは2006年のDS版でしたが、グラフィックなどは一新されていました。
そして「聖剣伝説2」の開発を最後に、スクウェアを去りました。
名作を生んだ陰には、確かに都市伝説級の逸話を持つ天才の功績がありました。