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Amazon Dashボタンはドイツでは消費者保護に違反しているとして法に触れた!
洗剤やトイレットペーパーなど、日用品の補充的購入に便利なAmazonのダッシュボタンに、ドイツの裁判所が消費者保護法に違反との裁定を下(くだ)した。
バイエルン州高裁は、ダッシュボタンのシステムが、購入に関する十分な情報を消費者に提供していない、と判決した。
この裁判はノルトライン-ウェストファーレン(NRW)消費者センターがAmazon EUを訴えたもの。
Dash Buttonはボタンを押すだけで事前に設定した商品を注文できるというものだが、利用規約には価格の変更や代替品を発送する可能性があることが記載されているという。
また、電子商取引契約ではボタンを押した時点で支払いが発生することをボタンに明記することが必須だとも主張している。
原告は消費者団体にこのように主張している
・Amazonの現在のユーザー規約では、製品が最初よりも高価格になったり、消費者が最初に指定した商品以外の商品を買わされることが、消費者に無断で行われる。
・消費者がボタンを押したとき、そのとき行われる購買行為に関する十分な情報がその時点で提供されない。情報の提供が、購入決定から数か月後になることもある。〔注文のキャンセルは、通常の注文キャンセルと同じ方法で(できる場合は)できる。〕
・ボタン上に、押すと有価購入が行われる、という警告の明記がない。
同団体は、裁判所がAmazonの控訴を棄却することを求めている。
知らぬ間に違う商品を注文したことに操作できちゃうから、だそうです。
AmazonのDashボタンといえば
2015年、Amazon(アマゾン)がDashボタンを販売し始めたとき、それはエイプリル・フールの冗談のように思えました。
当初、Wi-Fi接続ボタンで購入できたのは洗剤、ペーパータオル、マカロニ&チーズ、ボトル入り飲料水などの基本的な家庭用品や食料品などでした。
Amazonはそれ以来、ビーフジャーキーからレッドブル、それにカルバン・クラインの下着まで、何十種ものボタンを追加しています。
Amazon側はこの裁判にてこのようにコメントを残している
Amazonの広報担当者は米Gizmodoに対し、「ボタンとアプリはドイツの法律に違反しないと考えている」と語り、Amazonは控訴する予定だと話しています。
Amazon側は控訴が棄却されたことについて、イノベーションを阻害するだけでなく、消費者が便利なショッピングの手段を選択する機会を奪うものだなどとして、連邦最高裁に上告する意思を示しているとのこと。
現在のところAmazon.deのDash Button販売は継続されている。