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日本人なら多くの人が知っている『妖怪という言葉と存在』

投稿日:2018年4月3日 更新日:

王朝夜行 2015

そもそも妖怪ってなんだろう?

「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪ウォッチ」などでもお馴染みの『妖怪』という存在。
日本人なら馴染みのある存在ですが、そもそも、妖怪とはどういった存在なのでしょうか?

○妖怪の定義
簡単に言うと、「人間が理解出来ないような奇怪・異常な事態や現象、それらを起こす不思議な力を持った非日常的で非科学的な存在」 とされています。

定義だけを見ると、幽霊と似た存在にも思えますが、元は人の魂であるとされる幽霊とは、また違った存在であると認識されています。
その存在の痕跡は枚挙にいとまが無く、文献・伝承・絵画・言い伝えから、現代でも「妖怪を見た!」なんていう話も聞く程です。

○妖怪の歴史

妖怪の歴史は古く、有名な歴史書でも712年に完成された「古事記」、720年に完成された「日本書記」でも鬼や大蛇など、その存在が出てきます。

また平安時代には「日本霊異記」「今昔物語集」など、怪異や妖怪にまつわる説話集も多数完成されていて、人の歴史と共に妖怪も共に存在し続け、現代まで脈々とその存在が知られています。

近年では「口裂け女」や「トイレの花子さん」など、その時代時代で新たに出てきた妖怪も居ます。
それ程の昔から、人々は「妖怪」という存在を認識していたのですね。

○妖怪は人間社会や日本文化と密接な関係だった

1000種以上居ると言われている妖怪ですが、昔から人間社会や地域に密着していた存在でした。

・障子に無数の目が浮かび上がった姿の「目目連」
・誰も居ない家で小豆の音を立てる「小豆はかり」
・傘に目や手足があり、人を驚かせる「からかさ小僧」
・今もお面などで有名な「天狗」など、身の回りに出没する妖怪も居ますし、

・宮城県仙台市に出没した「提灯小僧」
・東京都千代田区に出没した「髪切り」
・新潟県佐渡市に今も住んでいるとされる「一目入道」
・京都府、滋賀県、岐阜県、愛知県、和歌山県などで伝わる「釣瓶落とし」など、地域に根差した妖怪達も居ます。

妖怪は、1000年以上も前からその存在が人々に認識されていて、時代に埋もれることなく、ずっと日本社会と共に歩んできました。
存在しないのであればいずれは淘汰されていくのは当然のことですが、科学が飛躍的に進化している現代においても、その存在は認知され続けています。

これからも「不思議な存在」として、ひっそりと人間社会と共に生きていくのではと思います。

■妖怪に会える!?現代に生きる妖怪の息遣い

1000年以上も前からその存在が知られ、歴史に埋もれる事無く日本文化と共にその存在が知られている「妖怪」。
人を驚かせたり、助けたり、ちょっと怖いけど愉快な「妖怪」。
科学進歩が著しい現代においても、この妖怪の存在を感じることが出来るのを、ご存知でしょうか?

会えたら幸運になれる!?主に岩手県の各所で存在が知られる「座敷わらし」

その家に住み付く5~6歳のわらべ(子供)の姿をした妖怪で、座敷わらしが家に住み着くと人間にいたずらをしたりするのですが、住みつかれた家に繁栄をもたらし、また、会えただけでも幸運をもたらすと言われています。

その座敷わらしが住み着いている宿が岩手県に数ヶ所有り、宿泊し、運良く会うことが出来れば幸せが訪れると言われています。そのご利益は凄まじく、その宿に泊まった著名人は、

・原敬(第19代内閣総理大臣)
・米内光政(第37代内閣総理大臣)
・福田赳夫(第67代内閣総理大臣)

という、国を動かした著名人から、
・本田宗一郎(現ホンダの創業者)
・松下幸之助(現パナソニックの創業者)
・岩沢厚治(ミュージシャンのゆず)

ゲゲゲの鬼太郎の生みの親である水木しげるも宿泊しています。
何度かメディアで取り上げられたこともあり、座敷わらしに会えるという宿はとても人気で、1年先まで予約が一杯という宿もあります。

また、岩手県遠野市の早池峰神社では年に1度、座敷わらしの祭りが開かれ、多くの人出で賑わいます。

日本各地に居る?誰もが知る妖怪、「河童」

緑の肌に甲羅を背負い、頭の上に皿を乗せている妖怪です。子供と相撲をとったり、人を助ける話も伝わっている一方、人を川の中に引きずり込んだり、いたずらをすることもある妖怪です。「河童の川流れ」ということわざも有名です。

また、キュウリが好物であることから、キュウリを巻いたお寿司もカッパ巻きという名前で日常的に河童の名前が使われています。

※カッパ寿司も有名ですね。
この河童、日本各地に住んでいるようで、南は九州から始まって茨城県・神奈川県・広島県・長野県・東北と、広く住んで居るようです。
また、河童のミイラを祭っている神社も有ります。これ程人間の日常生活に溶け込むような有名な妖怪です。

赤い顔に長い鼻。お面でお馴染みの「天狗」

神様として崇められることもある天狗。この天狗の存在を感じられる場所として、京都にある鞍馬山が有名です。
源義経がこの山の天狗に剣術を教えられたと伝わっています。

天狗を祭られている、もしくは住んで居ると言われる所は全国の山々に有りますが、神として崇められている妖怪の、代表格ではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか。昔と違い妖怪も住みにくくはなったと思いますが、日本文化に深く根差したその存在の息遣いは、現代でも感じることが出来ます。

  • この記事を書いた人

アジシオ太郎

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