90年代に連載されていたMMR
『MMR マガジンミステリー調査班』は1990年から1999年まで、週刊少年マガジンに不定期連載されていた漫画です。
週刊少年マガジンの編集部員で構成された「MAGAZINE MYSTERY REPORTAGE(マガジン・ミステリー・ルポルタージュ)」ことMMRのメンバーが様々な超常現象の解明に挑むという内容で、UFOや心霊現象などジャンルも多岐に渡ります。
また、当時話題になっていたノストラダムスの大予言も数多く取り上げるなどし、テレビドラマ化もされるなど、人気の漫画でした。
そんなMMRですが、単行本未収録になっている回があります。
その回が、実は大事件を予言していたのではないか、と噂されています。
未収録の回の内容とは?
出典:ザ・エデン
ナチスからノウハウを引き継ぎ、サリンの化学兵器開発に尽力した731部隊。
部隊の末裔がサリンを兵器として乱用する事で、瞬間大量大虐殺が起こる、と言うものです。
しかし、731部隊の末裔はさらに大きな組織の末端であり、その組織こそが、世界を裏から操る、政治家や財界人などの中でも人間を選抜して構成された超天才エリート集団である『300人委員会』である、という内容です。
そして雑誌掲載の2ヶ月後、地下鉄サリン事件が起こります。
犯人は300人委員会ではなかったにしろ、恐ろしいまでの一致です。
その実態は?
出典:ミドルエッジ
実際の漫画は松本サリン事件を下敷きとしたフィクションとして描かれました。
当時、松本サリン事件は地元の会社員の薬物実験事故として捜査されており、犯人は不明なままでした。
そんな中、陰謀論を織り交ぜて「もっと大規模な事件になったら」と予想して製作されたのもだと思われます。
しかし、事件の影響か、単行本には収録されずに現在に至ります。
予言ではありませんでしたが、狂牛病の元であるプリオンを早い時期に取り上げるなど、未来を予見していたのではと思えるほどです。
多くの出来事を陰謀論やノストラダムスの大予言に結びつけてしまうため、「ギャグ漫画」として見られることもあります。
時々無性に読みたくなる、MMRはそんな不思議な漫画と言えます。