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冬の味覚の代表種ブリが『チョコブリ』として誕生!
ブリの特徴
潮と対馬暖流のなかで回遊する魚で出世魚としての知名度も高いブリ。
大きさが変わるごとに名前が変わる面白い魚です。
モジャコ(稚魚)→ワカシ(35cm以下)→イナダ(35-60cm)→ワラサ(60-80cm)→ブリ(80cm以上)
ブリといえば脂がのってその歯ごたえの良さから好きな人も多い魚です。
ブリと言えば『みかんブリ』の誕生が記憶に新しい
きっかけは魚の消費量の減少で考えられた『みかんブリ』
出典:横浜丸魚株式会社
2007年には、肉と魚の消費が逆転。魚臭い、養殖臭がするなどの理由でどんどん魚の離れが起きてしまいました。
そこで開発された「みかんブリ」
信じられないことに、ブリの香りにみかんの風味がプラスされていて、これがまあ絶妙です。
愛媛県水産研究センター(宇和島市)が、ジュースに使われるかんきつ類の果汁を絞った後に残った果皮やかすの有効活用に開発しました。
細かくしたものとマッシュ状にした魚、野菜を混ぜ合わせたものを出荷の約3カ月前から与え始める。
これまでの餌と異なるため、魚のくいつきも悪かったが、徐々に混ぜ合わせる量を増やしていくなど工夫し、出荷できる状態になるまで約3年間かかったそうです。
魚が苦手な層にも支持されている
このみかんブリは水産加工会社が出荷し、また、回転寿司にも用いられた。
生魚が苦手な女性や子どもに人気になっています。
今度は『チョコブリ』と言う名のブリが誕生
ブリの餌にチョコレートを混ぜて養殖したその名も『チョコブリ』。を愛媛県が開発。カカオポリフェノールの抗酸化作用により、切り身が5日間にわたって鮮やかな色合いを保つという。
魚と言えば鮮度が命ですが、通常のブリは活け絞めにしてから2日ほどで、血合いや肉が酸化作用によって褐色に変色してしまう。
刺し身として提供できず、流通量を増やす上で課題だった。
そこで注目されたのがチョコレート
当時、愛媛県の水産研究センターでは、日持ちする刺身を生産するため、抗酸化作用のある物質を探索していました。
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールを養殖魚の飼料に混ぜて与えることで、血合い筋の変色するまでの期間を通常の2日から5日に遅らせ、鮮度を保持。
なおチョコは人間が食べるような甘いチョコで、出荷される養殖ブリに20日間、チョコを10%配合した飼料を与えると効果的らしいです。
なおチョコブリですが、魚の味自体はチョコの味はせず、一般的なそれと変わらないとのことです。
チョコブリの今後に期待
愛媛県は、チョコブリの生育経費はブリ1キロ当たり通常より15円高いが、チョコレートではなくカカオバターの使用などによるコスト削減も想定しています。
県と水産加工・販売会社「宇和島プロジェクト」(宇和島市)が特許を出願中で、養殖ブリ「チョコブリ」は早ければ12月に市場に出回る可能性があります。
現在は、特許を出願しており「和食ブームで需要が高まる海外への流通拡大を狙っていきたい」と県や共同開発した会社の担当者は話しているようです。