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片側を空けるのはマナー
周知の通り、エスカレーターに乗る際は、左側に寄り、右側を空ける(関西などでは逆に、右側に寄り、左側を空ける)ことが常識になっている。
マナーとして定着している「片側空け」。実際はどうなのか?
「エスカレーターの片側に立つ」という日本の慣習は、英国のロンドンを模倣したものらしいです。
実はそれって間違っています。
「設計上、エスカレーターは歩くことを想定していない」と言う。本来歩くことは危険なのです。
現在、多数の場所でエスカレーターの歩行禁止の呼びかけを始めています。
それは端的に言えば、「エスカレーターの片側を空ける」という間違ったマナーのせいです。
エスカレーターの事故も多発!
消費者庁によると、東京消防庁管内では2013(平成25)年までの3年間で、3865人がエスカレーターでの事故により救急搬送されました。
転倒のほか、落ちてきたスーツケースにぶつかる、衣服が巻き込まれるなどの例があり、過去には死者が出たこともあります。
少なくともエスカレーターを駆け上がるという行為に関しては、各自がその危険を自覚する必要があります。
そんな中、東京駅でエスカレーター歩行対策がスタート
JR東京駅では、警備員が巡回したり掲示板で呼びかけたりする本格的な啓発活動が17日から始まりました。
危険性のため対策が進められており、利用者への声掛けなど一歩踏み込んだ例もあります。
手すりや乗降口に、「手すりにつかまりましょう」などといった内容を、文字と絵で表した掲示物が貼られます。
東京オリンピックに向けて改善したい
これからオリンピックもありますし、外国人観光客が増えていきます。
東京オリンピック・パラリンピック開催までに、東京におけるエスカレーターの「片側空け」をなくすことを目標に掲げています。
エスカレーター内を歩かないことの方が、合理的であり、かつ、弱者に優しい」ということを、日本発信で世界中の人々に知ってもらいたいと思います。
正しい乗り方とは…。「2列で立ち止まって乗る」
エスカレーターをご利用中にバランスを崩したり、停電による急停止などで不意の反動を受けることがあります。
しっかり立ち止まり、手すりにつかまって乗ることを推奨しているのです。
丈の長い衣類をご着用の際は、エスカレーターのステップに触れないように気をつけてください。
ヒールの先が踏段の溝やくしにはさまり、転倒・転落の原因となります。
「片側空け」は欠点が多い。
病気や障害により左半身が不自由な人は、不安定ながらエスカレーターの左側に立ち、その横を人が歩くときに不安な思いをしているそうです。
駆け抜ける人をよく見かけますが、肩や荷物が触れて、転ばないだろうかと不安になり、後方から足音や振動が近づくと、ベルトを持つ手に力が入ります。
2列乗れるエスカレーターに1列で乗るために、順番待ちの列ができて駅のホームに人が溢れる、といった異様な現象が起こります。
安全の為にも階段を。
どうしても急いでる人は、運動にも最適、なるべく階段を利用しましょう!