ゲームで最弱の主人公
『スぺランカー』は1983年にアイレムから発売されたファミコンソフトです。
洞窟探検家である主人公を操作して洞窟の最深部を目指すアクションゲームですが、このゲームにはある特徴があります。
それは「主人公がとにかく弱い」という事です。
スタート直後に十字キー右を押していると、エレベーターからうまく降りられなくて1機失います。
ロープから降りる時に高さがありすぎると、死亡します。
キャラクターと同じくらいの深さの穴に落ちても、下り坂でジャンプしても死んでしまいます。
その弱さから「ゲーム史上最弱」とまで呼ばれる有様で、ゲーム自体もクソゲーと誤解されてしまいます。
実は隠れた名作?
出典:任天堂
主人公が死にやすいので難易度は高いのですが、操作に慣れてくると面白さが出てきます。
「どういう行動で死んでしまうのか」が分かれば、理不尽な死亡がなくなります。
強引に突破するのではなく、丁寧に動かしていくと、どんどん先に進む事ができます。
そして、周回プレイによって、特定のプレイをしないとアイテムが手に入らない、などの制限も出てきて、常に緊張感があります。
ちょっと雑なプレイをするとすぐにやられてしまうので、プレイヤーのテクニックが直に反映される、とも言えます。
今でも大人気のスぺランカー
出典:SQUARE ENIX
実はスぺランカーは今でもリリースされています。
iPhoneとAndroidで「まいにちスぺランカー」が配信されています。
PS4では「みんなでスぺランカーZ」が基本無料のソフトで配信中です。
Nintendo Switchでは「みんなでワイワイ!スぺランカー」が配信開始されています。
また3DSではオリジナルのスぺランカーがバーチャルコンソールで配信されています。
「よく死ぬ」で有名で、各方面でネタにもされていますが、そのせいか知名度は非常に高いゲームです。
主人公のあまりの弱さに過去に難しすぎて挫折してしまった人も、この機会にプレイしてはいかがでしょうか。