衝撃が広がった札幌市豊平区平岸の飲食店で起きた爆発
16日午後8時半頃、札幌市豊平区平岸3の8の居酒屋「北のさかな家 海さくら平岸店」で、「ガス爆発が発生した」と119番があった。
同店の2階建て店舗は、爆発により1階部分がつぶれ、出火して炎上した。
この事故でアパマンショップと、海さくら平岸店がほぼ倒壊し、整骨院も外壁などが崩れた。
この事故で男女合わせ計42人がケガ
北海道警によると、男性19人、女性23人の計42人がけがをした。
うち不動産店従業員の30代男性1人が重傷。
この事故の原因は不動産会社関係者が「除菌消臭用のスプレーを大量にまいた」と話していることが判明
札幌市豊平区で爆発が起き42人がけがをした火事で、全焼した建物に入る不動産会社の関係者が、「室内で除菌消臭用のスプレーを大量にまいた」と話していることが、警察への取材で分かりました。
店内で缶の中身を抜く作業をしていたという
捜査関係者によると、不動産会社の関係者は「除菌消臭スプレー100本以上を処分するため、店内で缶の中身を抜く作業をしていた。手を洗おうと湯沸かし器をつけたら爆発した」と話しているという。
この事故で、発生元とみられる不動産店を運営する親会社が謝罪
札幌市の爆発事故について、アパマンショップ平岸駅前店を運営するアパマンショップリーシング北海道の親会社であるAPAMANが18日に謝罪。
APAMANは、「札幌市豊平区の爆発事故に関するお詫びとお知らせ」との謝罪文を発表し、「アパマンショップ平岸駅前店にて爆発事故が発生致しました」と発生元がアパマンショップだったことを明らかにしました。
「お怪我をされました方々の一日も早いご回復をお祈り申し上げるとともに、被害を受けられました皆様方には、心からお詫び申し上げます」と謝罪しました。
スプレー缶120本は全て新品だったという
社長によると、男性店長が店内にあった新品のスプレー160本のうち、120本を廃棄しようとした。
「爆発直前、店の1階で120本の中身を一度に噴射した。可燃性という認識はなかった」と話したという。
スプレーの販売会社などによると、缶を床に置いて噴射するタイプで、ボタンを押すと約4分間にわたり中身が出続けるという。
道警によると、爆発当時、アパマンショップのドアや窓は閉め切られていたとみられる。
消臭サービスを顧客と契約しながら、実施していないケースがあった
この店舗においては、スプレー缶を使う消臭サービスを顧客と契約しながら、実施していないケースがあったという。
スプレー缶のガス抜きが行われたことに、報道陣は「廃棄ではなく、未施工の隠蔽ということになりませんか?」と追及。
社長は「そういう認識はございませんでした。実際、未施工に関しましても、会社の方で細かい調査ができていないので、しっかり調査した上で、と思っております」と答えた。
詳細については「当局にて調査中」としている。