急成長を遂げたメルカリ
日本およびアメリカ合衆国にてサービスを提供しているフリマアプリである。2013年7月2日にAndroid版が[28]、同年7月23日にiOS版が配信開始となりました。
メルカリが急成長した背景のひとつとして『シェアリングエコノミー』が世の中に浸透したこと。
「今年最大の目玉IPO」と注目を集めた「メルカリ」が堂々のデビューを果たした。6月19日に東証マザーズ上場
そんなメルカリが、2015年からからイギリスに進出していた
英国市場向けでは、2015年11月に英国子会社であるMercari Europe Ltdを設立
メルカリは、2017年3月15日(現地時間)よりイギリスにてフリマアプリ「メルカリ」のサービスをiOSとAndroidで正式にローンチ
「イギリスを皮切りにヨーロッパを始めとした他諸国へも進出し、世界中でよりたくさんの人に使われるサービス作りを本気で目指していきます。」
順調だと思われたイギリス進出だが、突如「撤退」が発表されました。
メルカリは12月18日、英国子会社「Mercari Europe Ltd」と「Merpay Ltd」を解散し、清算することを発表
「Mercari」の拡大に取り組んだが、期待する水準の事業の確立には至らなかったため、Mercari Europe Ltd、ペイメント事業のMerpay Limitedを解散し清算
今後、2020年6月までに解散精算を完了する予定で、およそ2億円の費用が見込まれます。
なんと、営業損失は10億円
2018年6月期決算では、メルカリヨーロッパが730万8,000ポンド(約10億4,000万円)、メルペイが32万9,000ポンド(約4,700万円)の営業損失を計上
撤退費用のおよそ2億円を、来年か再来年の連結決算に特別損失として計上する予定です。
同社はこれまで、Mercari Europe Ltdに係る合計約13億5000万円、Merpay Ltdに係る合計約9000万円の関係会社株式評価損を認識してきました。
驚いたのが、イギリス3年間の売り上げは「43万円」だった
イギリスでの展開は難しかったのか、売上げは3年間で43万円だったとのことです。
メルカリの2018年6月期の決算では損失額は10億4000万円でした。それに対して売上げが43万円というのは非常に少ない。
欧州での事業拡大に取り組んできたが、期待する水準の事業の確立に至らなかった。
以上のニュースを受けて株価は安定しない
英国からの事業撤退を発表した12月18日には2097円と年初来安値を更新した。
メルカリ<4385>が4日続落。株価は一時2027円まで売られ、連日で上場来安値を更新している。
同社株には、欧州事業からの撤退を嫌気する売りが膨らんでいる。
国内では成功しているので引き続き頑張ってほしい
フリマアプリ事業は堅調に伸びた。売上高が334億円で前期比57.3%増、流通高が3468億円で前期比49.5%増、月間アクティブユーザー(MAU)が1075万人
メルカリ内で売買された商品などの総取扱高(GMV)は、3704億円と前年度比で48.1%増加。そのうち、国内市場ではGMVが3468億円(同49.5%増)
メルカリは12月12日と15日、愛知県と北海道で新聞折り込みチラシを配布します。一見量販店のお得情報チラシに見えますが、よく見るとフリマアプリ「メルカリ」
日本のIT企業の世界への進出に期待したい
大手IT・Webサービス企業が次々と中国やアメリカをはじめとした海外進出を展開。一方、世界の大手Webサービス企業も続々、日本への本格進出を果たしています。
サービスを作り込む技術的な部分で大企業だけでは無理だし、態勢的な面ではネット企業だけでも難しい。そういう意味で、大企業とネット企業の業務提携が進んでいます。
世界では、アメリカのアマゾンや中国のアリババが海外事業を拡大していますが、日本のIT企業では楽天がおととし、イギリスやスペインなどから相次いで撤退しています。