eスポーツは世界的な競技
2017年、あるニュースが流れました。
それは対戦格闘ゲームの祭典「EVO2017」のストリートファイターV部門において、日本人プロゲーマーである「ときど選手」が優勝した、というものです。
出典:Negitaku.org
「たかがゲームで…」と思う方もいるかもしれません。
しかしゲームは『eスポーツ』として世界的に有名な競技となっています。
そもそも「eスポーツ」とは?
eスポーツとは、「エレクトロニック・スポーツ」の略称です。
コンピューターゲーム(ビデオゲーム)の競技です。
ジャンルもFPSから対戦格闘ゲームやスポーツゲームなど豊富で、欧米では高額な賞金がかけられた世界大会も開催されており、参加者の中には年収1億円を超えるプロゲーマーもいます。
大会の様子はネットで配信され、2017年の調査では世界中で3億8500万人以上の視聴者がいるとされており、世界的にも非常にメジャーな競技と言えます。
しかし、日本においてはメジャーではありませんでした。
というのも、日本においては「ゲームは子供のおもちゃ」という側面が強く、ゲームに熱中しているというのは悪い事のように思われていた部分もあります。
また「ゲーム脳」というトンデモ理論によって「ゲーム=悪い物」という印象もありました。
また、大会において高額な賞金を出せないため、プロゲーマーが生活できない、という法律的な事情もありました。
出典:www.yss-aya.com
ですが、ポーカーやチェスやバックギャモンを「マインドスポーツ」と呼ぶように、海外においてはコンピューターゲームはスポーツとして捉えるようになりました。
そしてeスポーツとして、世界規模の大会が開催されていき、現在に至ります。
日本における今後のeスポーツについて
お隣の国の韓国では「子供がなりたい職業」の2位に「プロゲーマー」が挙がるほど、eスポーツは人気があります。
日本はゲームの開発に関しては先進国と言えますが、eスポーツでは後進国とよべます。果たしてこのままなのでしょうか。
そんな中「アジア競技大会」、通称アジアオリンピックの種目にeスポーツが認定されました。
また国民体育大会(国体)の文化プログラムとして、「ウイニングイレブン」シリーズを活用して都道府県対抗のeスポーツ大会が実施される、というニュースもあります。
日本におけるeスポーツを取り巻く環境は、徐々にではありますが変わりつつあるようです。