有働アナ『news zero』が視聴率的に苦戦
10月から有働アナは「news zero」でキャスターを務めているが、視聴率は苦戦。
初日視聴率は10.0%、2日目も10.4%と好調だったが一転、下降が続き12日目は4.6%と最低視聴率を記録した。2週間も経たないうちに半減という顕著な視聴率低迷。
月、火曜が高く10%台(最高は10月2日、22日の10.4%)を記録することもある一方で、金曜は苦戦するという傾向が出ている。(視聴率はビデオリサーチ日報調べ、関東地区)
有働アナも悩んでいると伝えられている
「就任前は自ら企画書を持ち込んでやる気満々だった有働さんでしたが、最近の打ち合わせでは制作スタッフに『私、世間とズレているのかな……』とため息をついていたといいます」(番組関係者)
思い余った有働は、同じ事務所のマツコ・デラックス(45)に相談をしたという。「『堂々とできない』と悩む有働さんにマツコさんは『新人じゃないんだから肩の力を抜いて。ちゃんとできてるから!』と励まされたといいます」(別の番組関係者)
元々、NHKのエースだった有働アナ
NHKに入局し、「おはよう日本」「サタデースポーツ」「サンデースポーツ」「NHKニュース10」「あさイチ」などを担当。2001年~2003年には「NHK紅白歌合戦」で紅組司会の大役を果たす。
有働がいまも、NHK、民放問わず女性アナウンサーのなかで、3本の指に入る人気者であることは疑う余地がない。とくにこれだけ女性や年配層に強く支持されている女子アナは稀有だ。
『zero』就任時には番組を一新した中で迎えられた
3月末でNHKを退職した有働由美子アナウンサーが、10月から報道番組「NEWS ZERO」(日本テレビ系)のメーンキャスターに就任。
出典:ORICON NEWS
有働アナの就任に合わせて、日テレでは番組タイトル表記を変更し、オープニングテーマ曲もマイナーチェンジするなど、まさに“VIP待遇”で迎えた。
報道局チーフプロデューサー・三浦俊明氏は「新メーンキャスターとしてお迎えする有働由美子さんとは『本音で伝えるニュース』を大切にしながらゼロから番組を作り上げていきます」とコメント。
まだ民放に不慣れという点はあるものの
まだまだ緊張しているように見えるし、彼女の勢いと番組内に流れるスピードが合っていないようにも感じる。そして有働さん、思いのほか、噛む回数が多いのである。
民放局の生放送ということで、CM入りや明けの仕切りもまだ不慣れ。『あさイチ』(NHK)で度々見られた彼女の勇気溢れる言動も、まだ確認できていない。
彼女は『日テレのプロンプターに慣れない』とも漏らしていました。プロンプターとは、キャスターが見るカメラに原稿が映る仕組みのこと。局によって仕様がちがうのですが、慣れていないと目が泳いでいるように見えてしまうんです。
一番の原因は視聴者との対話重視という新たなコンセプト?
「有働さんがもっともこだわっていたのが“対話”。取材対象者ととことん話し合い、SNSで視聴者の意見を取り入れる。ニュースの本数は減らし、会話を充実させるという方針になりました。」
有働も、番組終了後にストリーミング配信される『ウドウ反省会』では、SNSで視聴者の声を確認しながら、パネリストとディスカッションを行っている。
「しかし、従来の“ストレートニュース”を求める視聴者が多かったんです。さらに“会話重視”と言いながらも有働さんの“言葉足らず”な部分が垣間見えることもあり。制作側の問題でもありますが、結果的に“中途半端な番組構成”になってしまった」(番組関係者)
「有働アナは、かつて『おはよう日本』や『NHKニュース10』で報道の経験はありますが、近年は『あさイチ』の担当が長かったため、ノリは完全に情報番組。“報道”を見たい視聴者にとっては、新生『zero』はちょっと厳しい印象です」(テレビ誌関係者)
とはいえ、「攻め」の姿勢や有働アナらしさを評価する声も
有働由美子キャスターが中心になった「news zero」は今までなかった新しい形の番組をつくっていこうという「攻め」の姿勢がいろいろなところから見える。
ゲストの人選も「魔法使い」と呼ばれて研究者や実業家など様々な顔を持つ落合陽一さんや北海道地震から1ヶ月で道産子の人気タレント大泉洋さんを招くなど、工夫しているのが感じられる。
「ゲストへの質問もいい意味で遠慮がない。LGBTのかたへの、『どんな化粧品を使っているんですか』という質問も、いい意味で彼女らしい。常套句ばかりのニュース番組に風穴を開けて、自分色に染める実力はさすが」
「普通のキャスターは淡々と原稿を読みますが、有働さんは『内閣改造に興味はありますか?』と問いかけて、ニュースを通じて視聴者とつながりたいという意気込みを感じました。」
苦戦する有働アナに古巣のNHK総局長もエール
出典:東洋経済ONLINE
NHKの木田幸紀放送総局長が24日、東京・渋谷の同局で放送総局長定例会見を行い、日本テレビ「news zero」でキャスターを務める元NHKでフリーの有働由美子アナウンサー(49)についてエールを送った。
木田総局長は「他局の話ですのであれこれ言うと日テレさんに怒られる」と苦笑いしながらも、「ひと言だけ」とコメント。
「長くやってきた同僚であり、後輩。素晴らしいセンスの持ち主なので、いずれ遠くない日に、皆さんが見たことも聞いたこともない新しい有働節を開発するだろうと思っている」と話した。
視聴者の“慣れ”には時間がかかるもの 今後の巻き返しに期待
有働アナは「時間がかかりますからね、番組が定着するには。『あさイチ』のときもそうでした。特に『news zero』はメインキャスターを引き継いだ番組ですので、時間をかけてスタッフと一緒に新しいものを作っていければと思っております」とコメント。