はじめに
来月公開されるといわれている今年最大の話題作である「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」10年かけて展開をつづけてきた「マーヴル・シネマティック・ユニバース」の総決算といわれています。
思えば2008年の「アイアンマン」を機に始まった本シリーズ。ある意味ではクライマックスに向かって走っているといっても過言ではありません。それまでは単独シリーズだった「アイアンマン」「キャプテンアメリカ」「ソー」が一つになることで始まった「アベンジャーズ」シリーズ。
今回はそんな「アベンジャーズ」シリーズを振り返るとともにちょっとしたトリビアを披露していきたいと思います。
アベンジャーズの歴史と意外な敵?
出典:©MARVEL
アベンジャーズは1963年にうまれたヒーローチームであり、X-MENやファンタスティックフォーのような最初からチームありきの存在ではなく、個々のヒーローがそれぞれチームを組むことでマイナーなヒーローを売り出そうというものでした。
しかし、ライバルのDCコミックの「ジャスティスリーグ」や同社コミックの「X-MEN」と比較してもあまり人気はなく長い間低迷をしていました。
ところが2012年本気でユニバース展開に乗り出したMCU映画シリーズのメインコンテンツとしてアベンジャーズを売ることにしたMARVELによって映画「アベンジャーズ」が始動、やがて集団ヒーロー物の代名詞と呼べるほどの成長をみせました。
アベンジャーズの基本的な敵は宇宙人から侵略者、さらにはアメリカ政府、もっといえばヒーロー仲間も敵になってしまいます。しかし、一番意外な存在はなんと日本の怪獣「ゴジラ」でしょう。
アメリカ大陸を横断中だったゴジラを倒すために最終決戦はアベンジャーズや他のヒーローが総がかりでゴジラに挑むという内容があります。
逆を言えばゴジラのような強大な存在を相手にすればヒーローたちが集まらなくては勝てない、したがってアベンジャーズのようなチームの枠を超えたヒーロー集団が必要になるのかもしれません。
映画を変えた名作「アベンジャーズ」
出典:©MARVEL
2012年「アイアンマン」「マイティソー」「キャプテンアメリカ」といった作品からそれぞれのヒーローを集合させ一同にまとめた映画史上最大ともいえるクロスオーバー作が世に出されました。
2008年の「アイアンマン」シリーズからその伏線をはりなんと4年以上もかけて着々とアベンジャーズへの展開を考えていたMARVELは2012年になりついにその全貌を明らかにします。
日本で言えば「ウルトラマン」「仮面ライダー」「ドラゴンボール」が一同に集まり一つの映画にでるような無謀な企画だったかもしれませんが、見事MARVELはこの映画を大ヒットさせることに成功しました。
キャラクター達も個性豊かで、アベンジャーズのまとめ役になるキャプテンアメリカ、シリーズ全体の中心となりシナリオを展開させるアイアンマン、そして彼らにソーとロキの神様の愛憎劇が密接に絡んでいきます。
出てくるキャラクターにほとんど無駄な存在がなく、そつなくまとまった印象があります。強引さも感じなく手堅くまとまりなおかつ話も分かりやすい本作が大ヒットするのはほぼ間違いないといった感じでしょう。
しかし、この映画の与えた影響力はまず他会社が一気に彼らに続こうと複数の作品を絡ませて展開させるユニバース系のシリーズを量産することになったことが最大の原因でしょう。
アベンジャーズは映画というもの自体を大きく変えてしまったある意味恐ろしい映画であったりします。
賛否両論!?「アベンジャーズ2:エイジオブウルトロン」
出典:©MARVEL
2012年のアベンジャーズの大ヒットの記憶冷めやらぬ2015年、ついにアベンジャーズの続編が始動しました。
しかし、敵は宇宙からくる侵略者軍団から人工知能ロボットのウルトロンとかなりグレードダウンしてしまい、新しく仲間になったスカーレットウィッチもあまり印象には残らない存在でありずっとアイアンマンを支えていた人工知能のジャーヴィスはロボットになるなど波乱の展開が待っていました。
実はこの映画、アメリカでも日本でもそうだったのですが賛否が二つに分かれてしまいました。前作の興奮を求めていたファンの一部はMARVELに辟易したともいわれています。
自分も実はその一人でした。しかし今考えればこれが公開された2015年は「ジュラシックワールド」や「マッドマックス怒りのデスロード」のようなあらゆる層を納得させるエンターテイメント映画が公開されていたのもあり、差が見えてしまったのかもしれないとおもっています。
またこの映画が公開された前の年にあたる2014年には名作「キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー」などの影響でハードルが跳ね上がっていたのも原因かもしれません。
しかし今思い返せば「インフィニティウォー」への伏線であったのならば仕方ないと思っております。
最後に
いよいよ今年4月に公開されるアベンジャーズの総仕上げ、あるいは集大成ともいえる「アベンジャーズ/インフィニティウォー」が公開されます。
実は噂によるとこの映画を最後にキャプテンアメリカを演じるクリス・エヴァンスは離脱がうわさされています。
さらにいうとこの映画を機に一度アベンジャーズというシリーズの展開が一旦停止するのではないか?という噂もあります。
さらに今作の敵は今までの過去作でもその存在をちらつかされていた邪悪な邪神王サノスです。アベンジャーズだけではなくガーディアンオブギャラクシーの面々まで参加するといわれている本作。
はたして噂通りMARVEL映画の集大成になる作品になるのでしょうか?期待をして待ちましょう!